結論
- ニチコンの家庭用蓄電池は、トライブリッド(ESS-T3/T5/T6)、ハイブリッド(ESS-E1)、**単機能(ESS-U4/U5)**の3系統です。
- 容量は7.4kWh(ESS-T3M1)から19.9kWh(ESS-T6Z1)まで。当サイトで確認した8機種はすべて停電時に全負荷対応、または全負荷・特定負荷を選べます。
- 保証は8機種中7機種が15年、ESS-U4X1のみ10年(有償延長で最大15年)です。15年保証には申請が必要な機種があります。
- EVを持っている・予定があるならトライブリッド、既設の太陽光を活かすなら単機能が基本の選び方です。
- 全機種の詳細はニチコンのメーカーページでも確認できます。
ニチコンの蓄電池 全機種比較表
当サイトがニチコン公式サイト・カタログで確認した8機種です(確認日:2026年9月24日)。
| 型番 | タイプ | 容量 | 実効容量 | 出力 | 停電時の出力 | 停電時 | 保証 | 設置 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ESS-T3M1 | トライブリッド | 7.4kWh | 6.4kWh | 3kW | 4kW | 全負荷 | 15年 | 屋内外 |
| ESS-T5L1 | トライブリッド | 9.9kWh | 9.1kWh | 5.9kW | 5.9kW | 全負荷 | 15年 | 屋内外 |
| ESS-T5X1 | トライブリッド | 14.9kWh | 12.9kWh | 5.9kW | 5.9kW | 全負荷 | 15年 | 屋内 |
| ESS-T6Z1 | トライブリッド | 19.9kWh | 18.2kWh | 5.9kW | 5.9kW | 全負荷 | 15年 | 屋内外 |
| ESS-E1(ES-E1L1接続) | ハイブリッド | 9.7kWh | 8.6kWh | 5.9kW | 5.9kW | 全負荷 | 15年 | 屋外 |
| ESS-U5M1 | 単機能 | 7.7kWh | 6.8kWh | 4kW | 4kW | 選択可 | 15年 | 屋外 |
| ESS-U5L1 | 単機能 | 9.7kWh | 8.6kWh | 5.9kW | 5.9kW | 選択可 | 15年 | 屋外 |
| ESS-U4X1 | 単機能 | 16.6kWh | 14.4kWh | 3kW | 3kW | 全負荷 | 10年 | 屋外 |
表を見るときの注意
- 出力の値:トライブリッドの出力は蓄電池のみの場合の値です。ESS-T3M1は太陽光併用時に連系5.9kW/自立5.9kVAとされています。ESS-T6の連系出力は太陽光を含めて9.9kWです。
- 設置場所:ESS-T5L1・T6Z1の「屋内外」は蓄電池ユニットの設置場所です。ESS-T5X1は屋内用で、屋外用はESS-T5XG1です。ESS-T3M1の蓄電池を屋外に設置する場合は屋外用ケースが必要です。単機能のESS-U5シリーズは屋外専用です。
- 保証の申請:トライブリッドの15年保証はオーナーズ倶楽部での申請が必要、ESS-E1の15年保証はシステム保証書の申請が必要とされています。ESS-U4X1の保証は10年で、有償で5年延長し最大15年です。
- サイクル数:当サイトではニチコン公式資料でサイクル数を確認できていないため、掲載していません。
シリーズごとの特徴
トライブリッド蓄電システム(ESS-T3・T5・T6)
太陽光・蓄電池・EVを直流でまとめて制御するシリーズです。ニチコンは累計の家庭用蓄電システム販売台数24.6万台(2026年3月末、同社調べ)を公表しています。
- ESS-T3M1(7.4kWh):シリーズ内で最も容量が小さく、停電時の出力は4kW(太陽光併用時5.9kVA)。
- ESS-T5L1(9.9kWh)/ ESS-T5X1(14.9kWh):パワコンES-T5に蓄電池を組み合わせた構成。
- ESS-T6Z1(19.9kWh):ES-T6に蓄電池ES-DYLを2台つなげた大容量構成。
EVを持っている、または購入予定があり、太陽光の電気をEVにもためたい家庭に向いています。
発展型太陽光パワーコンディショナ(ESS-E1)
ハイブリッド型で、別売のV2Hシステムとの連携が可能です。今はEVがないものの、将来V2Hを追加する可能性がある家庭の選択肢になります。
単機能蓄電システム(ESS-U5・U4)
既設の太陽光のパワコンを残したまま蓄電池を追加できるシリーズです。
- ESS-U5シリーズ(7.7kWh/9.7kWh):全負荷対応・特定負荷対応の両方が案内されています。屋外専用です。
- ESS-U4X1(16.6kWh):単機能で大容量。V2Hシステム「EVパワー・ステーション」との併設連携が可能と記載されています。一方で出力は3kWのため、停電時に同時に使える家電の量は控えめになります。
ニチコンの蓄電池の選び方
| こんな家庭 | 候補 |
|---|---|
| 太陽光と同時に設置、EVも持っている・予定がある | ESS-T5L1、ESS-T3M1 |
| 停電時も長時間、家じゅうで電気を使いたい | ESS-T5X1、ESS-T6Z1 |
| 太陽光と同時に設置、将来V2Hも考えたい | ESS-E1 |
| 既設の太陽光のパワコンがまだ新しい | ESS-U5L1、ESS-U5M1 |
| 既設太陽光に大容量をためたい | ESS-U4X1 |
容量の目安は容量シミュレーターで家族人数や太陽光の容量から計算できます。ほかのメーカーとの比較は蓄電池比較表をご覧ください。
見積もりで確認したいこと
ニチコンの蓄電池は取り扱う販売店が多く、同じ型番でも工事内容や付帯サービスが店によって異なります。見積もりでは次の点を確認するとよいでしょう。
- 型番と構成(蓄電池ユニットの台数、屋内用か屋外用か)
- 全負荷・特定負荷のどちらの構成か(ESS-U5シリーズの場合)
- 15年保証の申請を販売店が代行するか、自分で行うか
- 補助金の対象製品か(SII登録など)と、申請のタイミング
複数社の見積もりを並べると、価格だけでなく構成や保証の扱いの違いも比較しやすくなります。地域の補助金は補助金ページで確認できます。